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失敗の科学

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URL:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784799320235

感想


1997年と20年以上に発売されている書籍ですが非常に面白い内容でした。
現実に存在した例を元にして「失敗」について書かれており、
特に躓くことなく一気に読み進められた。
他にも同じ著者の作品で
 ・才能の科学
 ・多様性の科学
などもありますがこちらも読んでみたい。
※とりあえず、積みすぎた書籍が片付けてから。

記憶に残っていた内容


※記憶に残った内容として記述しているため多少誤りがあるかも

・失敗の報告は非難するのではなく奨励する
 ・失敗に対して非難する事により失敗隠しが横行し、問題が表に出てこない
  →改善の機会を失う
  →失敗を非難する組織は進化するこはできない
・マスコミはすぐに手のひらを返す
  →一時は称賛しながらも、状況が変わると「称賛したことを忘れた」かのように非難する
   (行動、結果は変わっていないにも関わらず)
・失敗は観測できる必要がある
 ・暗闇でゴルフの練習をしても改善につなげることはできない
  →成功したか失敗したかわからないため
・ランダム化試験の重要性
・偽を真と信じ込む
 ・プライドによる問題(自分はすばらしい経歴を持っているので間違えるはずはない)
 ・思い込む/信じ込むことの危険性
  ・どんな証拠・反証が出てきたとしても期待する「結果」に方向を捻じ曲げる
  ・宗教
   ・予言
     あたった場合:予言は正しかった
     外れた場合:我々が神を信じていたから神が救ってくれたのだ
     →どちらにしても「真」になるよう捻じ曲げる
  ・結果ありきの結論
   →データの改ざんなど
  ・書籍中での例:
   ・社会:冤罪
   ・科学:地動説
   ・医療:瀉血
・問題が発生した時に犯人探しを始める
・成功よりも失敗に注目する
 ・戦時中、帰還で戦闘機の被弾個所を調べたらXXXによく被弾していた。
  「よし、XXXの装甲を強化しよう!!」
    ↓(失敗に注目)
  確かにXXXはよく被弾しているが無事に帰ってきているので注視するべきは、
  帰ってこれなかった戦闘機ではないか?
  帰ってこれなかった戦闘機はYYYによく被弾していた。
  「強化する場所はYYYだ!!」

その他、面白いことが書いてありましたがぱっと思いだせるのはこんなところ。